ここからは中乃郷電鉄の車両たちを紹介していきます。車両は総勢12両で、単行2両、2連2編成、3連2編成に組み分けられています。
予備車はありませんので、修理や検査などで車両が入場した際は、その都度、編成を組み替えて運用しているという想定です。
車両はすべて鉄コレで、グリーンマックスの鉄道カラースプレーでクリーム4号とマルーンAのツートンに塗り替えています。
また、すべてが他社からの譲受車で、入線順に車番が振られている設定です。
モハ101
銚子電鉄デハ501の色違い品、12メートル級小型電車Aです。
実車は昭和22年に近江鉄道が発注したクハで、昭和24年に上田丸子電鉄へ譲渡されて電動車化されモハ2321となり、その後、銚子電鉄へ再譲渡されていますが、当レイアウトでは、某地方私鉄から昭和24年に譲受した中電初のボギー車という想定で使用しています。
これまでの単車は一桁の車番でしたが、ボギー車ということで、この車両からは100番台の車番になりました。
現在は朝のラッシュ用の3連に組み込まれて運用されています。
モハ102
銚子電鉄デハ301です。
実車は国鉄に買収され鶴見線となった元鶴見臨港鉄道の15メートル車モハ100形で、昭和26年に国鉄から譲渡されていますが、このモハ102も元鶴見臨港モハ100形の中の1両で、昭和26年に国鉄から譲受したという設定にしています。
3連に組み込まれています。
モハ103
流山電鉄モハ105です。
国鉄に買収され南武線となった元南武鉄道の15メートル車モハ100形で、昭和30年に国鉄から流山電鉄に譲渡されています。
で、こちらも元南武鉄道モハ100形の中の1両を、昭和30年に国鉄から譲受した設定にしました。
美軌模型店の「きらめきライト」で室内灯と片側のヘッドライト、テールライトが点灯する夜景走行用車両で、クハ52と編成を組んでいます。
点灯用に改造したヘッドライトは、元はモハ106のブタ鼻で、元々付いていた単灯をモハ106に譲り渡しています。
15メートル級用動力ユニットを積んでいます。
モハ104
上田交通モハ4257です。
実車は昭和30年に富士急行の前身富士山麓電鉄から、車体のみ当時の上田丸子電鉄へ譲渡され、一旦クハ化された後、電装されていますが、中電では、昭和30年に某地方私鉄から譲受した想定で使用しています。
昭和20年代後半から兼業農家が増え始め、それに伴い通勤需要が増加し、また、沿線に高等学校が新設されたこともあって、中電は混雑緩和のため、昭和30年に相次いでボギー車を譲受したという設定です。
夜景走行用の電飾車で、モハ105と編成を組みます。
モハ105の連結面のブタ鼻ライトを点灯化改造して取り付け、モハ105の連結面にモハ104の単灯を付けています。
15メートル級用動力ユニットを積んでいます。
モハ105
一畑電鉄デハ3です。
昭和2年製造の16メートル車で、廃車まで一畑一筋でしたが、ここでは、伸び続ける旅客数に対応するため、単車を置き換える目的で昭和35年に某地方私鉄から譲受した設定で使用しています。
モハ104と編成を組む電飾車です。
非連結面側は点灯化で単灯となり、連結面側はモハ104から単灯をもらったので、両面ともブタ鼻を解消しています。
モハ106
銚子電鉄デハ801です。
元はブタ鼻ヘッドライトでしたが、ライト点灯化用としてブタ鼻をモハ103とクハ52に譲り渡し、代わりに単灯を取り付けています。
実車は昭和25年に製造された伊予鉄道の16メートル車で、昭和60年に銚子電鉄に譲渡されていますが、ここでは、モハ105同様単車置き換えのため、昭和35年に某地方私鉄から譲受した設定で使用しています。
動力ユニット装着車で、3連の中間車ですので、カプラー周りはディテールアップされておらず、乗務員ステップを付けてあるだけです。
連結面のカプラーは全車カトーカプラーを換装しています。
モハ107
京福電鉄モハ1003です。
実車は昭和24年製造の17メートル車で、ここではラッシュ時の混雑緩和の切り札として、昭和38年に某地方私鉄から譲受した中電唯一の17メートル車という設定で使用しています。
しかし、モータリゼーションの台頭により、皮肉にも、この年を境に旅客数は減少へ転じることとなるという想定です。
3連に組み込まれています。
モハ108
京福電鉄ホデハ260形です。
元京王帝都電鉄のモハ2400形で、京王の昇圧に伴い、昭和39年に京福へ譲渡された14メートル車です。
ここでも、各地へ譲渡された京王モハ2400形の中の1台という想定で、昭和39年に譲受したことにしています。
動力ユニット装着車で、日中の単行用として活躍しています。
モハ109
庄内交通モハ8で、京福ホデハ260形と同じく元は京王帝都モハ2400形です。
モハ108 と同形ですが、こちらは昭和39年に京王から某地方私鉄へ譲渡された後、路線縮小によって不要となり、昭和45年に中電に再譲渡されたという設定にしています。
片側だけのテールライトは前所有会社の改造で、中電でもコストカットのため、片テールのままで使用している想定です。
108号と同じく、動力ユニットを積み、日中の単行用として活躍しています。
モハ110
越後交通モハ1401です。
元小田急電鉄の16メートル車モハ1400形で、昭和42年にモハ109の前所有会社へ譲渡されて、片テール化され、その後、路線縮小に伴い、昭和45年にモハ109ともに中電にやってきた設定です。
動力ユニットを積んだ3連の中間車で、モハ106同様ディテールアップパーツは乗務員ステップのみです。
クハ51
蒲原鉄道クハ10で、元は国鉄キハ41000形です。
戦後の混乱が収束し、徐々に増え始めてきた旅客数に対応するため、昭和24年に国鉄から譲受し、クハとして使用している設定です。
3連に組み込まれて使用されています。
クハ52
越後交通クハ1451です。
越後交通の2両は中古品扱い店でセットとして販売されていましたが、中電では別々に編成を組ませています。
元小田急クハ1450形で、モハ110と同じ事情で昭和45年に中電にやってきた想定です。
電飾化改造を施され、モハ103と編成を組んでいます。
モハ109、モハ110、クハ52の3両の入線により、予備車として残っていた単車の木造客車はすべて廃車となり、全車ボギー車に統一されたという設定です。
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なお、全車両共通で、車番と社紋はアルモデルのインレタを、検査標記はレボリューションファクトリーの国鉄用インレタを適当に貼り付けています。
大きめのサボは、パソコンで作り、写真用紙に印刷しています。

 

     中乃郷電鉄の車両たち





























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